命を吹き込む「蒸米(むしまい)」
酒づくりの朝は、立ち上る白い湯気とともに始まります。厳選された酒米が、大きな甑(こしき)で一気に蒸し上げられます。米の芯にしっかりと熱を入れつつ、表面はベタつかず外硬内軟の理想的な状態に仕上げる。この蒸し上がりの一瞬が、その後の発酵の行方を大きく左右します。
真っ白な湯気の中で、米の豊かな香りが広がります。 ➤➤➤
息を合わせる「ほぐし」と放冷
蒸し上がったばかりの熱を帯びた米を、ただちに広げて「ほぐし」を行います。この作業の目的は、熱を均一に散らすこと。 優しく、かつ素早く空気を送り込むことで、米一粒一粒を、これから始まる醸造の旅路にふさわしい完璧な状態へと整えていきます。 厳格な温度管理が求められる中、米を理想的な温度に導く。それはまさに、時間との真剣勝負です。
巧みな手さばきで米を解き放ち、完璧な精度で狙いの温度へと導く➤➤➤
